近代工業に欠かせない「はんだ」にもついに材料危機が到来したようです。国内はんだメーカーが原材料を調達できなくなっており、はんだ価格が前年比で7割も上昇しているとのことです。5G、EV、風力発電需要が世界的に伸びれば伸びるほど、ニッケルや銅と同じくすずの需要も高まるため、今後もはんだの高値はは続きそうです。そこで、弊社MTA合金から、代替材のご提案です。MTA合金はこれまで不可能とされてきた鉄に銅を何%でも自由に配合できる新しい合金です。銅の特性が鉄に入るため、鉄鋼材に比べかなり熱伝導、導電率が上がります。また材料は鉄と銅がメインであることから、調達リスクも比較的少ないです。この機会に是非新合金「MTA合金」をお試しください。
以下、鉄鋼新聞より記事を引用いたします。
国内はんだ生産頭打ち。需要旺盛も原料調達難、価格は前年比7割上昇
4/25(月) 6:03配信
スマートフォンやパソコンなど通信機器向けで引き合いの強いはんだだが、生産量は頭打ちとなっている。新型コロナウイルス感染症拡大などにより、主原料である錫地金の調達が難しくなっているため。大手メーカーは「同業他社で生産しきれなかった分の注文が当社に流れることがあるが、当社もフル生産が続いており、対応しきれない」と説明。需給ひっ迫による錫地金価格の高騰で、はんだ価格は前年から7割上昇している。 経済産業省の生産動態統計によると、直近の数字である2月の国内生産量は1365トンで前年同月比2%減。リモートワークの普及などに伴い世界的に通信機器向け需要が強い一方、新型コロナウイルス感染症拡大による物流停滞や錫地金価格の高騰ではんだメーカーが原材料を十分に調達できなくなっており、生産を落としている。あるメーカーは「これまでは販路をいかに広げるかが至上命題だったが、今はいかに原材料を安定的に調達するかが重要になっている。調達先を分散させるなどのリスク管理を行っている」と話す。 錫地金の需給がタイトになっていることで、はんだの単価も上昇傾向にある。同省生産動態統計によれば、はんだの単価(販売量と金額から換算)は2月でキロ当たり7499円と、前年同月比で66%高。錫地金価格の指標であるロンドン金属取引所(LME)3カ月先物価格は現地今月21日時点で4万2950ドルと、前年同期比60%高で推移しており、はんだ価格に地金価格上昇分が転嫁された格好だ。「価格改定しても需要は高止まりしており、弱含む気配も見られない。今年度は少なくともこの需要環境が続きそうだ」と前出のメーカー。一部の顧客からは在庫の充実化を目的とした受注が散見されるほどで、メーカー側は「安定供給に向けて、必要な量での注文にとどめてもらえるよう顧客と調整していきたい」とする。