Merkmalというニュースサイトに「インドの経済成長により、銅の需要が今後ますます高まるのは確実」という記事がありましたのでご紹介します。当サイトでも度々指摘しているように、世界のEV化と風力発電化の流れは今後の銅の需要を爆発的に増加させ、一方で銅の供給量が追い着かないため、結果として価格の高騰は避けられそうにありません。記事には1950年からの各国の銅消費量のグラフが出ていますが、日本では2000年に233円/Kgだった銅の価格が2022年には1202円/Kgと実に5倍になっています。価格高騰の背景には中国の成長があるのですが、実にその半分が電力に使われていた年もあったとのことです。そして次なる成長が見込まれるインドが銅の需要をさらに押し上げるため、銅の価格は高まる一方だと指摘しています。ちなみにインドの次は東南アジアやアフリカも控えています。途上国が成長するということはそれらの国に工業化がもたらされることを意味しますので、工業製品に欠かせない銅の需要は高まるのみということになります。面白いのは環境配慮の機運が高まっている今時代、銅の精錬による副産物の処分費用も価格高騰の一翼を担っているという点です。これまで大気汚染も海洋汚染もほったらかしで地球を汚してきたツケが今跳ね返ってきているようでうね。アメリカブルームバーグのリポートでは2030年には銅価格が3000円を超すという試算も出ています。MTA合金は鉄から造る銅合金で銅を適材適所に、そして限りある資源を大切に使う提案を行っております。
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/211_6_r_20231022_1697977902899973