世界中の科学者から熱い注目を浴びていた韓国研究チーム開発の「LK-99」ですが、複数の研究機関の再実験(追試)で超電導ではないことが判明しました。超伝導体を示す一要因でもあった「磁石の上で物質が浮遊する現象」は、物質が強磁性であるがゆえに起きる半浮遊現象だと指摘されました。これはハーバード大の博士が同じようなペレットを試作し磁石に置いたところ、同じように半浮遊(半分しか浮遊しない)した動画を公開し信ぴょう性が高いものとなっています。確かにLK-99の浮遊動画は半分しか浮遊しておらず、本来超電導は浮遊してクルクルと回転しなくてはなりません。LK-99はCu2Sという硫化第一銅に起因する超絶縁物質だと結論付けられています。
今回は残念ながら超電導を否定されてしまいましたが、このような世界を変える夢の素材を目指した研究や開発に我々は大きく勇気づけられます。素材ベンチャー企業である弊社も「誰もなしえなかった素材」を作るという、壮大な戦いにこれからも挑戦していきます。
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https://gigazine.net/news/20230817-lk-99-not-superconductor/