強度と導電率を選べる新しい電極材 MTA合金

自動車や家電などに使われる溶接の電極材と言えば、銅や銀、クロムジルコニウム銅などが挙げられます。しかし大電流を必要とするスポット溶接となると、100~500A/mm²という高電流負荷がかかるため、耐熱性に優れた銅合金が必要で、ベリリウム銅やタングステン、銅タングステン、モリブデン、などが使われます。しかしこれら銅合金の弱点は熱と価格です。

MTA合金は鉄と銅の比率を調整することで導電率や引張強度の特性が変わります。

MTA9100は鉄に銅を10%固溶化した鉄銅合金で熱伝導は74W/m・k、導電率は18%IACSになります。もっと導電率が必要な場合は、さらに銅を追加したMTA7030(Fe70-Cu30)や銅に鉄を20%合金したMTA2080 などが適用されます。

このように、MTA合金ではそれぞれ必要な特性に合わせて鉄と銅の比率の調整した合金の開発して研究しており、一部サンプルワークも始めました。新しいスポット・抵抗溶接、型彫り放電加工用の電極材としてお試しください。